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株式会社空間創研代表
全体構想監修:吉田昌弘
作庭工事調整:井上剛宏
(株)植芳造園代表

「見る・見られる」関係のなかで発揮される力量


 出展作品はそれぞれに単体の空間を構成しながら、全体としては回遊式庭園の様式をそなえているのが、この作品展の特徴です。杉皮茸きの門をくぐり、玄関脇の石畳を抜けて、中庭へ誘うように園路は延びています。中庭の散策を楽しんだあと、坪庭のある建物の奥へと誘う演出です。
 従来は、画一的なスペースに出展者たちが思い思いのテーマで作庭していましたが、今回の作品はそれぞれに明確なテーマと役割をもっています。園路沿いにちりばめられた12の庭は、門から玄関へとつづくアプローチ空間、緑側から眺める坪庭、マンションのベランダを想定した小さな庭や、ガーデニングの楽しみを取り入れた花の庭、緑側から眺める坪庭、石組みや築山などの作庭技法を集約した日本的な庭など、建物との関係のなかでの具体的な場面を想定して作庭されています。
 全体を一つの大きな庭に見立てたこの構成は、作庭者たちにとっても新鮮な試みだったといえるでしょう。一般的な住まいの庭は壁や建物で囲まれていますから、庭に注がれる視線は一方向に限られることが多いのですが、ここでわ、ときには隣の庭越しに、あるいは中央の池越しに裏側からも見られることも意識しなければなりません。「見る・見られる」関係のなかで、つくり手たちの想像力や空間を構成する力が発揮されます。それが、この作品展の「見どころ」ともいえるでしょう。
 梅小路公園と京都市都市緑化協会の誕生10年を記念して企画された今回の作品は、約2年にわたって開催されます。草花や木々の成長とともに変化する庭の表情もお楽しみください。
 
芝生を生かした庭
作庭者:井上勝裕
株式会社植芳造園
 
 花の小庭 
作庭者:山元健史
株式会社ちきりやガーデン
 
ベランダのガーデニング
作庭者:富永禎晃
株式会社サンフラワー・サービス
まつおえんげい
池泉を活かした庭園  
作庭者:豊田悟嗣
株式会社豊田造園
 
石組みを主とする庭園
作庭者:今村悟
今村造園
「庭園と花」をテーマに、庭の色を考え直す・・・・
そんな課題に挑戦した作庭家たちによる12の創作空間を
梅小路公園で平成18年2月まで展示しています。
蓄積された技術と豊かな感性に支えられた京都の
庭園文化に新しい可能性を提案する小庭園です。
あなたの目で見て、足で歩いて、庭の魅力を感じてください
'97年度作品 '98年度作品 '99年度作品 '00年度作品
'01年度作品 '02年度作品 ’03年度作品
 梅小路公園にて開催されました「グリーンフェアー」(緑の週間・イベント)の事業として京都府造園協同組合・京都市造園建設業協会・京都市花き振興協会の協力により、日本庭園のすばらしさをより多くの人々に再認識していただくとともに、京都が誇る造園技術の継承とさらなる向上をめざして、自由な発想の場としての庭園作品展が毎年開催されております。
 塀庭風の庭園 
作庭者:仙波雄三、丸岡美香他
京都にわ耕
現代の小庭A
作庭者:青年部
京都府造園協同組合
現代の小庭B
 
作庭者:株式会社植藤造園
現代の露地
作庭者:谷口康夫
谷口造園
野趣に富んだ径
作庭者:中村祐也(設計担当) 
株式会社小林造園
玄関回り・通路
作庭者:森本敏夫
藤廣造園
水琴窟
作庭者:久保靖彦
久保造園