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「 露 地 」

作庭者: 田中安太郎
石豊造園土木(株)
「 三 眺 」
作庭者:橋本光雄
橋本春光園
「 連 峰 」
作庭者:平岡嗣雄
京都庭常
「 枯 山 水 」
作庭者:小川正幸
(株)永井造園

「露地」は、京の庭園美と茶の文化が融合して生まれた「茶室の庭」。
 露地を京都南部から信楽にかけて広がる赤松林と明るい渓谷をモチーフに、四季の彩りを添え作庭してます。揚簾戸をくぐると、流れにかかる石橋、そして流木が野趣をそえ、新しい露地の世界が広がります。

現場に育つケヤキやエノキを、庭の主として取り込みました、遠近感を強調するために、石橋を奧に置き、穂垣をしつらえて引き締めました。
三方向に開けた立地も活かしています。全体的な力の配分に配慮しながら、三つの異なる作風の空間をスムーズな流れでつなぎ、一つの庭にまとめました。
石組みや樹木の配置など、三方向からの視点を意識した空間の取り方の妙を楽しんでください。
 
「連峰」この表現は 大自然の一角で 「連峰」 「雲海」 をモチーフに作庭した。
 ただ自然界の表現に留まらず 物理的にもより立体的な空間を創り出すことに心がけた。 
この庭の延長は観る人個々のimagination(想像)で無限に広がる余白を残している。
京都は昔より東は水を使う泉水、山水の庭が多く、名園が沢山あります。私の住む西(右京)の方は水が少ないので枯山水又は自然を取り込んだ庭が多い。私は景石、橋、樹木にはモミジを多く植栽し、杉苔をはり、流れにサザレ石を撒き枯山水の庭としました。
「 調 和 」
作庭者:寺石隆一
(株)寺石造園
 神社・仏閣の庭をはじめ別荘や町家の坪庭などさまざまな庭園の美が日々の暮らしに違和感なくとけ込むまち 京都。
 新しい発想と感性を取込み互いに触発されながら昇華されていった京の庭園文化。
 人の叡智と時の流れが育んだ作庭技術と美意識は、つねに新しい時代の感性と融合し新しい華を咲かせつづけます。
'97年度作品 '98年度作品 '00年度作品 '01年度作品
'02年度作品 '03年度作品 '04年度作品

 梅小路公園にて開催されました「グリーンフェアー」(緑の週間・イベント)の事業として京都府造園協同組合・京都市造園建設業協会・京都市花き振興協会の協力により、日本庭園のすばらしさをより多くの人々に再認識していただくとともに、京都が誇る造園技術の継承とさらなる向上をめざして、自由な発想の場としての庭園作品展が毎年開催されております。

「うるおいの庭」
作庭者:中原正治
(株)造園中原
 流動、静止という一つの流れと、調和(ハーモニー)の庭を表現。普通は多くの石を組むことにより流れを表現しますが、ここでは、石組によらず、石の素材が持つ質感や色で動と静を感じ、また、アフリカ産の石でも日本の自然と調和することを感じて頂ければと思います。
 立石を枯滝とし石組を主眼としている。滝の下から石橋をくぐる白砂は流れを表し、滝の背景は深山幽谷の趣。橋ばさみ石の横のモミジは立体感・遠近感を表現し、大自然を小空間に凝縮している。縁側に腰をかけ沓脱石に足をとどめて一服の茶を飲みながら滝を観て、日常の心を癒し、四季に咲く花に思いを寄せ、心豊かに静かに憩える庭とした。
 

「 j a r d i n 」

作庭者:小島裕司・聡司
(株)小島庭園工務所
「 流 れ 」
作庭者:平木信行
(株)曽根造園
「枯山水とつくばいの庭」
作庭者:山田勝彦
明芳園
「枯れ滝の庭」
作庭者: 浅田道雄
(株)北山造園
 人々の生活様式の変遷と共に、生活の楽しみや、自らの価値観を表現するために求められる庭も様々に多様化してきました。今回は、珍しい樹種や草花を使い、明るい庭を提案しました。また、多くの人々に楽しんで頂けるよう園路はバリアフリーにしています。
 
今回の企画の中で、ある程度生活感を消しながら、自然の営みと共にある、緊張感、清潔感、そしてアンバランスを大切に表現できないものかと考えてみました庭です。
創業文久年間、京都の老舗として明芳園に伝わった「對青山依緑水」の庭造り。蓬莱山を表すように不童石、童子石(父・母・子供)の三体の石組、そこから水がわき流れ出、川の中に据えたつくばい(手燭石・湯桶石・かがみ石)の中を流れるように、「奥深く見えるように生け垣をし、作庭しました。

あるはずの桃源郷。石を据え、木を植え、苔を張る。
そうするうちに、意図したものも、そうでないものも、見えてくる。石組を、木を、みつめるわけでもない。どこか、そこに見えてくる、このおもしろさを、観て頂く方と共に、大事にしたいとおもいます。