宝 珠


燈籠の最上部にあり、ハスのつぼみを表現していると言われている。新しい時代のものは「ほぞ」のないものが多い。形としてはハスのつぼみが今まさにはじけようとしている力をいっぱいにためた時の様子を表しているのが良いのですが、桃山・江戸時代になるとハスのつぼみが忘れられ細長く間延びし、先端部が異常に長くなってしまいました。宝珠の下部に上向きの蓮弁をつけたものがありますが、これは南北朝時代より後のものです。

「図並びに解説: 京都府造園組合 監修 西村建依著  造園入門講座 造園材料より」