平安時代前のものはほとんど八角形だったようですが、鎌倉時代以降六角型が主として作られるようになり、現在残っているものはごくわずかです。 |
有名な六角形石灯籠(本歌)
(各燈籠の名称をクリックすると参考写真が見られます。)
当麻寺形 | (奈良・当麻寺):日本最古の燈籠、奈良時代の作と言われ重厚素朴さが目立つものであり、当時のものは中台と竿だけと言う説もある。当麻の穴虫石という名で呼ばれている。 |
柚ノ木形 | (奈良・春日神社)八角燈籠の代表で写しが多くある平安時代のもので蕨手がなく全体に軽快な姿をしている。社伝によれば保延三年六月藤原忠通の寄進とある。春日神社石燈籠中最古のもの。基礎(六角)以外は八角形であり。火袋と宝珠は後世の補修である。 |
報恩寺形 | (京都・北村家)京都上京区の報恩寺にあったもの。京都系八角形の代表ナある。灯袋は大面取式で、四隅に観音と地蔵の立像各二体を一体ずつ配置する。鎌倉時代。 |
小町寺形 | (石川県金沢市):もと京都の小町寺にあったもの。京都系の特色がよく出ている名品の一つである。特に火袋の大面取式八角の四隅に半肉彫で刻出した四天王は、京都系では珍しい。鎌倉時代。 |
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