庭石はその産出された場所(1)によって分類されますが、ただ分類をしただけでは何の効果もなく、それが実際に用いられる状態を説明する事が必要になります、そこで「京の庭園資材」の商品カタログでは使途別に分類し、主に産地名による商品名表示ととさせていただきます。 |
1 産出される場所よりの分類(産出された地名ではありません)
山 石 : 山腹、山地で産出されたもので、角が丸くなっていず、ごつごつした感じのもの |
沢 石 : 渓流から採石するもので、山石より角が削られていて景石としては最も使いやすい。 |
川 石 : 川の流れにより角が取れ球形のものが多く、下流では粒径が小さくなり、玉石・ゴロタ石・砂利として用いる |
海 石 : 海岸近くにある岩石が波の力などによりおもしろい形にえぐられた手頃なものを庭石として用いる。 |
2 上記分類をさらに細かく分けると、産地名による庭石の名称の分類になります。
庭石として京都または近県で産出し用いられているものをあげておきます。(現在では産出されてないものもあります)
鞍馬石:京都市鞍馬 | 永源寺石:滋賀県永源寺町 | 守山石:滋賀県守山市 |
丹波鞍馬石:京都府亀岡市 | 瀬田石:滋賀県大津市 | 清滝石:京都市清滝川 |
十津川石:奈良県十津川 | 木戸石:滋賀県志賀町 | さざれ石:京都市嵯峨 |
笏谷石:福井県福井市 | 滝の石:石川県羽咋海岸 | 加茂七石:京都市鴨川上流 |
大江山石:京都府大江町 |
3 庭 石!
石を一個か二個を置いて眺めるのが景石といわれ、俗に捨石とも呼んでいますが、捨石とは捨てた石でも、使い余った余分の石でもありません。捨てたように無造作に置いてあるにもかかわらず、その置かれた場所は、庭のポイントであるように選ばれた石が置かれています。また、大小の石を組み合わせるものが組石であり、これが石組の姿であり、景石と共に庭の景至にあずかるものであります。
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